この7月、JICA草の根技術協力事業として、マレーシアから研修生16名が訪日しました。
7月8日(土)午後は京都市伏見区で現地視察。桃山学区のエコ活動と、向島の(株)中嶋農園による持続可能な農業への取組を見学しました。
桃山エコ推進委員会
桃山学区では、地域でエコ活動を担っているボランティアグループ「桃山エコ推進委員会」を訪問し、
- ロケットストーブ製作を通じて、楽しくエネルギー利用を考える活動
- 生ごみ堆肥づくりを通じて、ごみ減量の輪を広げる活動
- 地域の小学生への出前授業を通じた次世代育成
について、詳しくお話を伺いました。
(株)中嶋農園
循環型農業に取り組んでいる(株)中嶋農園では、実際に畑や作業場を見ながら
- 取引先の飲食店などから生ごみを回収し、堆肥化して土壌改良に活用
- 親子などを対象に農業体験プログラムを提供(さつまいも・米づくり)
といった取組を説明していただき、近い将来太陽光発電パネルを稼働し、農業に使用する電力をCO2を出さないものに変えていきたいという構想も聞かせていただきました。
現場での具体的な取組と、担い手たちのリアルな声に触れた研修生たち。熱心に耳を傾け、写真を撮り、積極的に質問をしていました。
桃山エコ推進委員会の皆さん、(株)中嶋農園の中嶋さん、心温まる歓迎をありがとうございました!
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2021年10月から始まったこの事業は、マレーシア国南部のジョホール州ジョホールバル市を中心とし、イスカンダル開発地域、そしてジョホールバル州全体を対象地域とし、環境学習と環境保全活動の拠点施設の開設に向けた研修を行っています。その成果として、2023年2月に環境学習拠点「Sudut Lestari(サステナブルコーナー)」が開設。今回訪日したのはここの現地職員たちです。
京都の環境学習・環境保全活動は、拠点施設だけではなく、各地域で住民・事業者などが担い手になって行われています。生活や社会の営みと結びついた環境学習・環境保全活動を、施設と地域で展開していくノウハウや実例について、今後も京都とマレーシアで共有・展開していければと考えています。
※この事業は、JICA草の根技術協力事業「ASEANのモデルとなる低炭 素社会実現に向けた人材育成とネットワーク拠点の機能強化プロジェクト」の一環として実施しました。
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