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【基本構想の策定にあたって】

今、世界中で地球温暖化問題が深刻化し、気候危機とも言われる事態に至っています。そのため、国際的には2050年に世界の平均気温上昇を1.5度以下に抑えることが重要な課題となっており、日本を含め世界各国は、今後、温室効果ガスの排出量を減らし、排出と吸収のバランスを均衡させる(実質的にゼロとする)方針をとり始めています。京都市ではいち早く2019年に「1.5℃を目指す京都アピール」を発表し、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指すことを宣言しました。

公益財団法人京都市環境保全活動推進協会では、このような大きな変化に応えるため、このたび基本構想を策定し、新たなミッションを明確にし、まずは2030年に向けてのビジョンとアクションを設定しました。

この構想に基づき、協会が設立以来20年にわたり環境人材の育成や環境問題の解決に向けた普及啓発・環境学習、国際事業を通じて培ってきたノウハウとネットワークをいかし、脱炭素社会、循環型社会、自然共生社会の実現に向け、皆様のニーズと課題に向き合い、環境活動を支援・促進していきます。

【基本構想の概要】

ミッション~協会の使命~

サステナブルな「京(みやこ)づくり」を共創する。

 

京都は、伝統の保全と革新を繰り返しながら、豊かな文化と歴史の蓄積、美しい自然景観を保持してきた千年の都です。この多様で奥深い魅力を培ってきたのは、みやこびと(その人づくり)であり、町のコミュニティでした。

協会はこれからも、地域や住民の皆様の参加と、環境活動団体はじめ関係団体の皆様との連携による環境活動・事業展開の「仕組み」を皆様と共に創っていきます。

ビジョン~協会が2030年に向けて目指す姿~

1 環境活動の輪を広げます。
環境問題を解決し、人々の行動変容を促す担い手を育成し、幅広い活躍の場をつくります。

2 協働を生み出すハブ(拠点)となります。
市民、事業者、行政による環境保全活動のプラットフォームをつくります。

3 ソーシャルイノベーションを創出します。
CO2やごみの出ない、自然と共生したライフスタイルやビジネススタイルを普及します。

4 国内外の関係者・団体と連携します。
協会が持つノウハウ(人材育成・支援、活動の場創り、ソフト開発等)や成果を活用します。

5 京都らしさとグリーンリカバリー※の視点を重視して取り組んでいきます。
※脱炭素、資源循環、自然との共生を視点として、コロナ禍の停滞した社会から回復することを目指します。

「3つのアクション」 ~協会が取り組む新たな活動~

1「プログラムの開発・環境人材の育成」
(1)地域の課題解決やライフスタイルの提案・実践、意識変化・行動変容につながる、新たな学習プログラムを開発します。
(2)環境学習施設「京エコロジーセンター」を20年にわたって運営してきた実績をもとに、小学生から大学生、一般の方、事業者等に対し、「学びや研修」の機会や場を提供・提案します。

2「課題解決に向けたワンストップ機能、社会資源につなぐハブ機能」の発揮
(1)ニーズや課題を掘り起こし、課題解決やイノベーションの創出に向けて、外に出ていく(アウトリーチ)ことを大切にします。
(2)協会が持つネットワークに加え、外部の人材・団体・企業と連携することにより、一団体では実現できないような新たな枠組みを提供したり、社会実装につながる社会実験を創出します。

3「国内外への横展開と政策提言」
(1)いのちと環境を大切にしたライフスタイルなど、「with コロナ、アフターコロナ」の社会の中での「新しい生活様式」に対応し、新たな社会像の発信を行います。
(2)社会実験と社会実装の成果を、アイデアの発信・事業提案・政策提言につなげます。